へ、行って来ました。
AppBankとかいうところが、主催で、アップルストア銀座で、毎月1回金曜日にやってる奴です。
本当は、先月も行きたかったのですが、仕事を抜けられずに行けませんでした。
今回は、何とか、行って来ました。
まあ、結局、なかなか、出られなくて、銀座に着いたのが、開始ぎりぎりで、立ち見になってしまいましたが。
iPhoneアプリ勉強会といっても、別にアプリの作り方を勉強するわけでなく、iPhoneアプリの開発者のひとの話を聞くのがメインです。
第三回は、「物書堂」という会社の開発者のお話を聞きました。
まあ、開発者といっても、2人しかいない会社なので、兼、社長なのですが。
もともとは、Macを昔から使っている人ならよく知っているであろう「エルゴソフト」の人で、2年前に「エルゴソフト」が、事業撤退したため、会社を立ち上げたそうな。
ちなみに、あたしは、そこのワープロソフトや日本語入力ソフトを愛用してたんですが。。。 いやまあ、もっとも、ワープロソフトは、いまだに使ってるんですけどね。
気のせいか、あたしが、愛用しているワープロソフトは、段々、亡くなっていきます。 システムエディターとか、ogaiとか、そして、egword。。。。なんか、いじめ?
それは、ともかく、最初は、iPhoneアプリとかつくるつもりではなかったらしいです。
(会社をつくったころは、まだ、アップルがAppStorとか始めるという話がなかった。)
その後、iPhone 3Gの発表とともに、iPhoneのアプリケーション開発環境が発表され、1ヶ月後にやAppStoreを始めると言う話が出ても、それでもまだ、iPhoneアプリを作るつもりはなかったとのこと。
当時は、iPhoneとか日本で売れるかどうか、まったく、分からなくて、多くの日本のデベロッパーが様子見状態だったようです。
そのため、AppStore開始当初、日本のAppが寂しいことになりそうと、聞いて、これはなんとか、せねばと、一月で作ったのが、ウィズダム英和和英辞書だそうです。
http://www.monokakido.jp/iphone/wisdom.html
まあ、これまで、20年以上、Macのソフトを作ってきた経験と、開発だけでなく、マネージメントも経験してきた結果、できたのだと思います。
そもそも、辞書ソフトなので、ソフト開発だけでなく、辞書の中身を使うための契約もその1ヶ月の間にやらなければならないのですから。
これが、1ヶ月で、5000本売れ、3000万円弱の売り上げとなったそうな。
その後、2年間、11本のアプリを販売し、6億円を売り上げているそうです。
うーん。すごいです。
(もっとも、そのうち、30%がアップル、45%がコンテンツの提供会社の取り分だそうです。)
まあ、誰もがこんなに、うまくいくわけではないですが、多少は勇気が沸いてきた?
ちなみに、彼らは、仕様書というものをいっさい書かず、ソースにコメントも残さないそうです。
ちょっと、うらやましい。。。
ウィズダム英和和英辞書も、いまだに、もっとも売れている英和和英辞書のひとつですが、ずっと、売れ続けていたわけではなく、最初の数ヶ月で見事に落ち込んでしまったそうです。
それでも、くじけず、製品をよりよくしていくことに真摯に取り組んでいくことで、バージョンアップするたびに回復していったそうです。
彼らは、ユーザに対しても、コンテンツ会社に対しても、まじめに対応していくことが大事と、まあ、当たり前だけど、考えています。
もっとも、ユーザを大切にするといっても、ユーザがこうしてほしいと言う要望をそのまま、取り入れるのではなく、その裏でユーザがどう思ってそう言っているのか、ちゃんと、分析し、自分自身の回答を出していくのだそうです。
そもそも、ユーザひとりひとり、考え方がちがうのだから、すべてのユーザの要望を取り入れるなんてのは、無理なはなしなのですから。
_/_/_/ 不定期メーリングリスト [ 0139 ] _/_/_/
P.S.
上には、いくら、稼いだぐらいしか、書いてませんが、実際のお話のメインは、そこではなく、どういう風に開発に取り組んでいるかとか、どういう思いを込めているかとかの、お話をいろいろ聞きました。
来月もあるので、出来れば行ってこようとか思います。