正直、興味はあった。
VR,AR,MR,XR など、いろいろ、呼び方が増えて、なにがなにか分からなくなっている感もある。
2023年6月、Appleがやっと発表した『Apple Vision Pro』で、「空間コンピューティング」とか言い出して、さらに、混迷が増している。
この秋、Immersed社が、ほぼ、Immersed専用の「空間コンピューティング』ツール『 VISOR』の販売を開始した。
「空間コンピューティング」の言い出しっぺはAppleだが、Immersedの販売ページに「Empower Work With Spatial Computing(仕事に力を与える空間コンビューティング)」とか書いてしまっているので仕方がない。
immersedは、基本的には、PC/Mac/Linuxマシンの物理画面をVR/AR中に表示するアプリだ、無償か、有償かで表示できる数や解像度が変わるが、仮想画面も複数表示することができる。
言わば、物理ディスプレィの代わりとして使用できるようにする、immersed社の提供するアプリだ。
某散財系YouTuver(?)が、「meta Quest Pro」+ 「immersed」を去年から押しまくっていたので、気になってはいたのだが、当時は「meta Quest Pro」が20万以上してたので躊躇っていた。
そんな中、つい先日「meta Quest 3」の販売が開始された。
「meta Quest 3」は、一部機能的には、「meta Quest Pro」に劣るが、映像やパススルーの解像度的には優っている。
その上、「meta Quest Pro」の半額程度、初期の値段から比べると1/3なので、つい手を出してしまった。
今は、この「meta Quest 3」で「immersed」を使用して、Mac上の作業を試している。
まず、第一の利点は、ディスブレイ上の文字がよく見える。
最近、老眼が進んで、物理ディスプレィ上の文字を見るのが辛いのだが、「meta Quest 3」中の「immersed」で表示した文字はみえやすい。
ディスプレィの位置や大きさを自由に買えられるのでその影響もあると思うが、物理ディスブレィでは、近づいて見ようとするとメガネ(近視用)を外さないと見えないが、「meta Quest 3」上ではそれがない。 (もっとも、メガネを外すこともできないが)
これは、かなり楽だ。
ちなみに、まだ、まともに、使い始めて数日しか経っていないこともあり、利点はこれぐらいしか思いつかない。
逆に、不満点は結構ある。 ただし、これはまだ、使い慣れてなく、最適化できてないせいかもしれないので、「meta Quest 3」や「immersed」の欠点とはまだ言えない。
例えば、「meta Quest 3」では、コントローラーを使わず、手、指のジェスチャーで操作ができるのだが、当初は結構難しかった。
昨日、バージョンアップがあったので、それで解消されたのか、単に操作に慣れただけもしれないが、指先を使ったメニューの選択や、「immersed」での、ディスプレィの配置の操作がだいぶんやりやすくなった。
さて、他の不満点としては、「meta Quest 3」は、結構、しっかりと装着しないと視界や焦点がぶれる。当然と言えばそうだが、そのため、接眼部のパッドで、頭と顔が締め付けられ、ちょっと、不快感があり、あまり、長くつけてはいられない。
まあ、バッテリ駆動だと2時間弱しかもたないこともあり、その辺が限界だ。
また、しっかり、装着するため、つけ外しも少しだけ面倒になる。
今、この辺が解消されるかと、「Elieストラップ」もどきを注文している。
もどきだが、後頭部と頭頂部と額で本体を支えるので、接眼部のパッドがなくても装着できるのではないかと、期待している。
もう一点、パススルーの映像が結構荒い。
他のXRゴーグルのパススルーを見たことがないので、他と比べてどうとか言えないが、だいぶ画質が荒い。
実のところ、実際の見た目と区別するため、わざといくらか粗くしているのではないかと思わなくはない。あとは、処理性能の問題だろうか?
手元の映像もかなり歪んでいるので、その辺の処理はだいぶん辛いのではないかと思う。
比較するとすると、「Apple Vision Pro」のあのデモ映像ぐらいしかないのが、そちらが実際どうだか分からないので、それと比べてはダメな気もする。
そんなわけで、「meta Quest 3」で「immersed」を使ってみたおかげで、「immersed」専用の「VISOR」が大変、気になり出してきました。
「meta Quest 3」との違いを中心に「VISOR」の特徴を挙げると、
(1) 片目解像度4KのマイクロOLEDを使用
当初は、片目2.5Kのものも用意する予定だったらしいですが、注文数が4kに集中したみたいで、4K版の発売のみに切り替わったみたいです。
OLEDは少し光量が足らないので、「meta Quest 3」で使っているようなパンケーキレンズには向かないという噂がありますが、「Apple Vision Pro」のような特殊なレンズを使っているのでしょうか。
(2) 軽い
ちょっと、わかりませんが、もしかしたら、「VISOR」本体にはバッテリは入ってないかもしれません。「Apple Vision Pro」のよう外部バッテリーに繋ぐようになっるようです。ただ、拡張パッテリーとか言っているので、本体にも多少はバッテリが載っているのかもしれません。ちょっと、その辺は不明確です。
一応、スマートフォンより軽いと言ってまずか、どのスマートフォント比べて行っているのかわからないのでアレです。
(3) アイトラッキング搭載
「VISOR」にはコントローラーは付属しないようです。その辺も「Apple Vision Pro」と同じです。
「meta Quest 3」では、搭載されなかったアイトラッキングを搭載しているので、「Apple Vision Pro」のように視線も活かした操作ができることを期待してます。
(4) メガネをかけたまま使用できない
どうやら、これも「Apple Vision Pro」と同じメガネの使用は想定されていないようです。逆に「meta Quest 3」は、かなり、メガネ使用を意識した作りになっていました。
「VISOR」では、メガネを使えないだけでなく、購入時には、顔のスキャンや視力の情報を送って、カスタマイズして送ってくるらしいです。 ただ、視力補正レンズは別売りかもしれません。「Apple Vision Pro」みたいに、視力補正レンズだけで、数万円とか言うのはやめてほしいですが。ちなみに、「meta Quest 3」用は7000円ぐらいなので作ってみようかと思っています。
(5) パススルーの解像度は4倍
どの機種の4倍とかは言ってないのでアレですが、「meta Quest 3」よりは綺麗になりそうです。
(6) スピーカーはついてない
音を聞くためには、ヘッドホンかイヤホンを用意する必要があるようです。
既存のスピーカとかでもいいですが、問題は「VISOR」上の画面とヘットホンやスピーカの同期がどうなるかですが。なんらかの調整はできるのかはわかりません。
(7) 「immersed」の使用に月料金が必要 ?
「VISOR」は5面以上の画面を表示可との記載があるが、「immersed」アプリの方では、5面以上表示するためには、「IMMERSED PRO」 ($4.99/month)が必要。「VISOR」でもそれは変わらないのかは理解できなかった。
まあ、それがないと、収益が得られないので、必要な人は「IMMERSED PRO」を購入するのでないかと思う。
そんなわけで、実際に手に取ってみないと、分からない部分も多いが、とりあえず、注文した。
製品は、2024年中に、順次出荷されるようだが、いつからかはまだはっきりしない。
そんな中、販売モデルは2種類ある。
・ Visor 4K : $749.99
・4K Founders Edition : $1249.99 => 今ならまだ、$999.99
機能的には同じだが、Founders Editionは、以下の特典がある。
・標準モデルより6ヶ月早く出荷。
・25000台限定モデル
・10月中は、$250 OFF
・2時間の外部バッテリ($100)が付属
・immersed’s premium tierが何かわからないが、サブスクリプションフリー
・行けないと思うが、VISORデモ体験のため、immersed本社への訪問
・シグネチャーカラーのフロントプレート
・いるのかわからないが、コレクターのための公式シール
・Founders Edition購入者専用の仮想スカラウンジ
これらの特典が、標準モデル + $250に見合うと思ったら、Founders Editionを選ぶと良い。
一番の魅力は、6ヶ月先行して手に入れられると言うこと。
ただ、同時に、初期不良が残っている可能性もあるので、じっくり待って、ある程度こなれてから手にするか、その辺は痛し痒し。
ちなみに、事前に登録することで、標準モデルでも、2時間の外部バッテリ($100)をもらえるコードが手に入る模様。
